秋の睡眠の日に見直そう! 睡眠の質を下げる呼吸器疾患とダニ対策🍂
こんにちは。調布仙川駅前きむら呼吸器内科クリニックです。朝晩の涼しさに秋の訪れを感じる季節になりました。夏の疲れが出やすく、体調を崩しやすいこの時期。心と体を整えるために大切なのは「ぐっすり眠ること」です。
9月3日は「秋の睡眠の日」。
「ぐっ(9)すり(3)」の語呂合わせから制定され、睡眠の大切さを見直す日とされています。
睡眠の質と呼吸器疾患の関係についてわかりやすく説明していきます🔍
- ・睡眠時無呼吸症候群・喘息・COPD・鼻炎などの呼吸器の病気がどのように眠りを妨げるのか
- ・ダニや寝具の環境が睡眠に与える影響
- ・よい睡眠をとるために今日からできる生活 習慣の工夫
「ぐっすり眠れない」「日中に眠気が強い」「いびきや鼻づまりが気になる」という方は、ぜひ最後までお読みください。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
眠っている間に呼吸が止まる病気です。
- 大きないびきや呼吸停止
- 酸素不足で眠りが浅くなり、日中の強い眠気
- 放置すると高血圧・心臓病・脳卒中のリスク増加
➡︎ 当院では自宅でご自身で簡単に検査できる簡易検査(アプノモニター)を手配いたします。
自宅での簡易検査を行った結果を解析して当院で結果説明いたします。
状態に応じて精密な検査が必要な患者様も存在します。
その場合は近隣の医療機関へご紹介し1泊入院での精密検査をおすすめいたします。
その場合は当院より紹介させていただきます。
気管支喘息
夜間や明け方に発作が出やすい病気です。
- 咳やゼーゼーで夜中に目が覚める
- 熟睡できず、翌日の疲労感や集中力低下につながる
- 夜間症状は治療の見直しサインです
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
主に喫煙が原因で肺の働きが弱る病気です。
- 夜間の咳・痰や息苦しさ
- 酸素不足で眠りが浅くなる
- 重症では睡眠中に酸素が下がり、在宅酸素が必要になることもあります
鼻炎・副鼻腔炎
「鼻づまりくらい」と思われがちですが、眠りに大きく影響します。
- 鼻づまりで口呼吸 → いびき・口の渇き
- 熟睡できず、朝からだるい
- 秋はダニやホコリでアレルギー症状が悪化しやすい
➡︎ 当院ではアレルギー検査か行えます。原因に応じた治療や生活指導を行っています。
ダニと睡眠の関係
寝具に潜むダニは、鼻炎や喘息の悪化要因になります。
- ・鼻づまりやくしゃみで眠りが浅くなる
- ・咳込みで夜中に目が覚める
- ・特にお子さんや高齢の方は影響を受けやすい
快適な眠りのための寝具の工夫💤
・シーツやカバーは週1回洗濯(50℃以上のお湯が効果的)
- ・布団乾燥機や天日干し+掃除機でダニ対策
- ・マットレスは通気性を確保して湿気を防ぐ
- ・ダニ防止カバーはアレルギー体質の方におすすめ
⭐️よい睡眠をとるためにできる工夫⭐️
- ・起きる時間を一定に → 体内時計が整う
- ・朝日を浴びて朝食をとる → リズムをリセット
- ・寝る前はスマホ・PCを控える → ブルーライトを避ける
- ・カフェインは午後以降控える
- ・入浴は寝る1〜2時間前 → 深部体温を下げやすくする
- ・昼寝は20〜30分、15時までに
- できる事から始めてみましょう☝🏻
眠りの質が呼吸器の病気に左右されることは少なくありません。「いびき」「夜間の咳」「鼻づまり」が続く方は、ぜひ一度ご相談ください。
良い眠りは、免疫力を高め、心と体を元気に保つ基本です。
「秋の睡眠の日」をきっかけに、睡眠習慣や寝具環境を見直して、ぐっすり眠れる秋を過ごしましょう🍁
🩺ご予約・お問い合わせはこちら🫁
- 調布市仙川駅前きむら呼吸器内科クリニック
- ( 内科・呼吸器内科・アレルギー)
- 電話番号:03-3326-1159
-
〒182-0002
東京都調布市仙川町 1-18-3 1階仙川駅徒歩1分
🍁----------参考文献----------🍂
・日本アレルギー学会
-
『喘息予防・管理ガイドライン
-
アレルゲン免疫療法の手引き(2025)
- ・日本呼吸器学会
- 「睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン
- ・日本睡眠学会