肺炎

肺炎について

早めの受診が大事

細菌やウィルス感染により発症します。
風邪だと思っていたが実は肺炎だったということもよくあります。重篤化すると呼吸困難にいたる場合もあります。
咳や痰の悪化、発熱や呼吸困難を感じたら早めの受診をおすすめいたします。

日本人の死因 
実質第4位!

厚生労働省の令和3年(2021) 人口動態統計月報年計(概数)の概況を参考にすると肺炎でお亡くなりになった方は7 万 3190 人(5.1%)でした。
第6位は誤嚥性肺炎で3.4%ですので肺炎という大きなくくりで捉えると8.5%となり、第4位の脳血管疾患(7.3%)を抜き実質、肺炎は死因の第4位となり多くの方がなくなるリスクのある病気です。

予防が大事

肺炎球菌ワクチン

肺炎球菌ワクチン接種で肺炎の重症化リスクを避けることができます。また、肺炎球菌ワクチンは誤嚥性肺炎の重症化を予防ができます。
定期的に接種することで
や喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)・間質性肺炎の急性増悪の予防の寄与が報告されています。
また、肺炎球菌ワクチンや各種ウィルス予防接種は肺炎の予防だけではなく気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎の急性増悪のリスクを避けることができます。
このようなご病気をお持ちの方は定期的な予防接種をおすすめいたします。

肺炎球菌ワクチン

肺炎の診断

診察にくわえて画像検査がとても重要となります。まずは胸部レントゲン撮影を行い、必要に応じて胸部CT検査を行います。また喀痰検査を行いどのような細菌がいるかどうかもチェックをします。
採血での血液検査も併用し体の炎症の具合、その他内臓の状態・全身状態も評価をします。
当院ではレントゲン検査はもとより、CT検査まで即日に行うことが強みです。レントゲンで異常を認めた場合、必要に応じてCT検査を行うことが可能です。

CT検査

肺炎の治療

日本呼吸器学会の成人市中肺炎診療ガイドラインに掲載されているA-DROPスコアが代表的です。

  • A(Age 年齢): 男性70歳以上、女性75歳以上

  • D(Dehydration 脱水): BUN21mg/dl以上または脱水あり

  • R(Respiration 呼吸状態): 血中酸素飽和度90%以下

  • O(orientation 見当識): 意識障害あり

  • P(Pressure 血圧): 血圧90mmHg以下 ショック

これら5項目のうち当てはまる個数が0個であれば基本外来治療 1-2個であれば中等症の肺炎にあたるため外来もしくは入院での治療となります。3個以上あてはまる場合は重症になり入院での治療が必要となります。
治療方針に関しては患者さんやご家族と相談もしながらベストな方法を選択していきます。
入院が必要な場合は近隣の総合病院へ速やかにご紹介させていただきます。

肺炎の種類と細菌

市中肺炎

通常に生活している場合に発症した時に市中肺炎と判断します。特に肺炎球菌・インフルエンザ桿菌・モラクセラ-カタラリスといった細菌による可能性が高くなります。

誤嚥性肺炎

加齢や脳梗塞・パーキンソン病、痩せ・寝たきりなどにより嚥下機能が低下した時に口腔内常在菌が気管支に入り発症します。
口腔衛生が重要になりますので歯科治療が有効な場合は近隣の歯科医へのご紹介を提案いたします。

医療・介護関連肺炎

介護施設への入所や入院後など医療施設へ出入りしている際に疑う必要があります。
医療機関では緑膿菌や耐性菌などの治療抵抗性のある菌による影響があり早期の対応が必要です。

非定型肺炎

学童期の子供が感染するマイコプラズマや温泉施設にいるレジオネラによる感染症です。
小さなお子様が感染している場合や大衆浴場の利用後に症状がでたときには注意が必要です。

ウィルス感染後の肺炎

インフルエンザ感染症・新型コロナウィルス感染症後に肺炎を発症される方がいます。ウィルス感染によって免疫が落ちるため発症することが考えられています。
肺炎球菌による感染が多く肺炎球菌ワクチンの接種が有効です。

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