納豆でアレルギー!?クラゲに刺された人は要注意って本当?
こんにちは!調布仙川駅前きむら呼吸器内科クリニックです。
じめじめした日が続いていますが、皆さん元気にお過ごしでしょうか?
梅雨明けも近づき、少しずつ夏らしい陽射しも感じられるようになってきましたね☀️
さて、7月10日は「納豆の日」ってご存じでしたか?
“なっ(7)とう(10)”の語呂合わせから生まれたこの日は、納豆の魅力を見直すいいきっかけになるかもしれません。
今日は、そんな納豆の嬉しい健康効果と、実は一部の方に関係する“ちょっと意外なアレルギー”について、わかりやすくお話しします。
納豆の主な健康効果
・血液をサラサラに保つ
納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」は、血栓(血のかたまり)を分解する働きがあり、脳梗塞や心筋梗塞などの予防に役立つとされています。特に夜に食べることで、寝ている間の血流をサポートするといわれています。
・骨を丈夫に
納豆に多く含まれる「ビタミンK2」は、カルシウムを骨に定着させる働きを持ち、骨粗しょう症予防に効果的です。
・腸内環境を整える
納豆菌や食物繊維によって腸内環境が改善され、便秘の解消や免疫力アップにもつながります。
・ 美肌、ホルモンバランスの調整
大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをし、更年期症状の緩和や肌の調子を整える作用が期待されています。
✅食べ方のポイント🍴
- ・夜に食べると◎:ナットウキナーゼの効果で、寝ている間に血液がサラサラに。
- ・加熱はNG:ナットウキナーゼは熱に弱い
- ので、熱々のご飯に混ぜるのはほどほどに。
- ・毎日1パックでOK:体に優しいけど、過剰摂取はNG。特にワルファリン(血液をサラサラにする薬)を飲んでる人は注意!
納豆でアレルギー?その原因とは
納豆は健康食品である一方、まれにアレルギー症状を起こすことがあります。その原因として注目されているのが、「ポリグルタミン酸(PGA)」という成分です。これは納豆のネバネバのもととなる物質で、多くの納豆に含まれています。
🪼クラゲと関係がある!?
実はこのPGAは、一部のクラゲの毒にも含まれている成分です。
過去にクラゲに刺されたことがある人が、体の中でPGAに対する「抗体」をつくり、その後に納豆を食べてアレルギー反応を起こすことがあるのです。
サーファーやダイバーなど、クラゲに触れる機会が多い人で、納豆を食べたあとにじんましんや腹痛、呼吸苦などの症状が出た場合は、PGAアレルギーの可能性も疑われます。
⚠️ 納豆アレルギーの症状と特徴
- 食べてすぐではなく、5~14時間後に症状が出ることが多い(遅発型アレルギー)
- 主な症状は、じんましん・喉のかゆみ・腹痛・吐き気・呼吸苦など
- 重症化するとアナフィラキシーを起こすこともあります
納豆アレルギーが心配な方へ
「納豆を食べると体調が悪くなる」「クラゲに刺されたことがある」など、気になる症状がある方は、一度アレルギー専門医にご相談ください。
また、納豆だけでなく、「中華クラゲ」や「PGAを含む化粧品・サプリ」なども同様に注意が必要なことがあります。
納豆は毎日の健康を支えてくれる心強い味方ですが、体質によってはアレルギー症状を引き起こすこともあります。
特に、過去にクラゲに刺された経験がある方や、納豆を食べたあとに体調不良を感じたことがある方は注意が必要です。
「なんとなく体に合わないかも」と感じたときは、無理せず専門医にご相談ください。
これから夏本番。栄養たっぷりの納豆を上手に取り入れて、元気に毎日を過ごしていきましょう🍉
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仙川駅徒歩1分
- 🪼----------参考文献-----------🪼
- 全国納豆協同組合連合会(納豆PR団体)
https://www.natto.or.jp
→ 納豆の栄養成分、ビタミンK、ナットウキナーゼなどの基礎情報が充実しています。
日本アレルギー学会
https://www.jsaweb.jp/modules/citizen_qa/index.php?content_id=9