🩺 心臓?肺?症状のサインを見逃さないで⚠️
こんにちは。調布仙川駅前きむら呼吸器内科クリニックです。
秋の気配を感じる一方で、残暑の厳しい日が続いています。朝夕との寒暖差も大きく、体調管理に気を使う時期ですね。
本日9月29日は
「世界心臓デー(World Heart Day)」

心臓病は世界的にみても死因の上位を占め、日本でも増加傾向にあります。
私たちの命を支えるこの二つの臓器は、実はとても密接につながっています。
🫀心臓と肺の役割🫁
- 心臓は血液を全身に送り出すポンプ
- 肺は酸素を取り込み、二酸化炭素を排出するガス交換装置
肺で取り込まれた酸素は血液にのって心臓へ戻り、心臓が全身に送り届けます。一方、体から戻ってきた二酸化炭素を含む血液は心臓から肺へ送られ、呼吸として排出されます。
つまり、どちらかが不調になるともう一方にもすぐ影響が及びます。
⚠️共通して見られる症状⚠️
心臓病と呼吸器病は症状が似ているため、区別が難しいこともあります。
- ・息切れ・呼吸困難:心不全、不整脈、狭心症、COPD、喘息など
- ・咳や痰:心不全では肺うっ血による咳、肺炎や気道炎症でも咳・痰が出る
- ・胸の痛み:狭心症や心筋梗塞のほか、肺塞栓症や気胸なども原因となる
このため、「心臓が悪いのか、肺が悪いのか?」を見極めるための診断が重要です。
🩺相互に影響し合う病気💉

- ・慢性心不全と慢性肺疾患(COPD・間質性肺炎など)
息切れが悪循環し、生活の質が大きく低下します。 - ・肺高血圧症
肺の病気が進行すると肺動脈の圧が高くなり、右心不全を起こすことがあります。 - ・睡眠時無呼吸症候群
睡眠中の呼吸停止が高血圧・不整脈・心不全のリスクを高め、心臓にも大きな負担をかけます。 -
🩺 検査と診察の大切さ🩺
- 呼吸器領域:胸部レントゲン、胸部CT、肺機能検査、酸素飽和度(SpO₂)
- 循環器領域:心電図、心エコー、BNP(心不全の指標)、ホルター心電図
-
- 両方を意識することが大切!!
息切れや咳の原因が「心臓か肺か、あるいは両方か」を見極めるためには、呼吸器・循環器双方の視点からの診察が欠かせません。
- 両方を意識することが大切!!
🌍 世界心臓デーと生活習慣
世界心臓デーは「心臓を守る生活を意識する日」とされていますが、その取り組みは肺の健康にも直結します。
- 🚭 禁煙:動脈硬化や肺疾患を防ぐ最大のポイント
- 🍽 食生活改善:塩分控えめで心不全悪化や高血圧予防に
- 🚶 適度な運動:心肺機能の維持・肥満防止
- 😴 良質な睡眠:睡眠時無呼吸の改善、心血管リスク低下
心臓と呼吸器は常に連携して働き、健康を支えています。
息切れ・咳・むくみなどが続く場合、心臓か肺のどちらか一方ではなく、両方の病気が隠れていることも少なくありません。
当院では呼吸器・アレルギー専門医が
診察・検査を行っております。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。
🩺ご予約・お問い合わせはこちら🫁
- 調布市仙川駅前きむら呼吸器内科クリニック
- ( 内科・呼吸器内科・アレルギー)
- 電話番号:03-3326-1159
-
〒182-0002
東京都調布市仙川町 1-18-3 1階 -
仙川駅徒歩1分
🫀----------参考文献----------🫁
・日本循環器学会
循環器病ガイドラインシリーズ
・環境再生保全機構
COPD基礎知識、栄養療法
・日本呼吸器学会
睡眠時無呼吸症候群、肺動脈性肺高血圧症
