COP30で注目される“気候と呼吸器の関係”について」

- 調布仙川駅前きむら呼吸器内科クリニックです。
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立冬を迎え、朝晩の冷え込みが一段と強くなってまいりました。最近はインフルエンザも増えており、咳や発熱で受診される方が多くなってきています。体調に不安のある方は、お早めにご相談ください。
さて、2025年11月10日〜11月21日 まで
ブラジル・ベレンで「COP30(国連気候変動枠組条約締約国会議)」が開催されています。
気候変動は“地球規模の問題”と思われがちですが、実は 私たちの呼吸やアレルギーに直接影響する医療テーマ でもあります。
今日は「気候変動が、咳・喘息・アレルギーにどうつながるのか?」をわかりやすくまとめます。

① 気温上昇と大気汚染で
咳が増えやすくなる
気温が上がると以下が増え、咳・気管支炎・喘息悪化 の原因になります。
- ・PM2.5・黄砂などの微小粒子
- ・交通量増加による排ガス
- ・オゾン(夏場に増え、気道刺激に)
特に子どもや高齢者、喘息のある方は気温上昇の影響を受けやすいとされています。
② 気候変動で
「アレルギーの季節」が長くなる
温暖化が進むと、以下のように 花粉の飛散期間が長期化 します。
- ・スギ花粉の開始が早くなる
- ・秋のブタクサ花粉が増える
- ・大気中CO₂濃度上昇で花粉量そのものが増える
これはすでに国内でも影響が確認されており、アレルギー性鼻炎・喘息の悪化 が問題になっています。
③ 豪雨・湿度上昇
カビ・ダニが増え、喘息が悪化
日本は特に梅雨〜夏・秋に多湿になります。
湿度が上がると家の中で、ダニ、カビが増加し、アトピー・喘息の増悪因子 になります。
④ 熱中症や心肺負担の増加
高温化により熱中症、心肺への負担増大、脱水で痰が固まりやすくなるなど、呼吸器疾患全般が悪化しやすくなります。
⑤ 子どもの呼吸器感染症にも影響
気候変動によりインフルエンザ、胃腸炎など季節性感染症の流行時期がずれてきています。特に乳幼児は気温・湿度の影響を受けやすいため注意が必要です。

🌿 当院としてお伝えしたい
「日常でできる対策」
✔ 空気清浄機(HEPA)を活用
PM2.5・カビ・花粉・ハウスダスト対策に。
✔ 定期的な換気
朝晩の涼しい時間帯に。
✔ 湿度は40〜60%を目安に
湿度が高いとダニ・カビが増加。
✔ 咳・鼻水が長引く場合は専門医へ
気候の影響によるアレルギー・喘息が隠れていることもあります。
COP30でも気候と健康の関係が注目されていますが、身近な生活環境や季節の変化も体調に影響します。咳やアレルギー症状が続く際は、早めの受診が安心です。当院では専門医が一人ひとりに合わせた診療を行っています。
💉----------お知らせ----------💉
インフルエンザ予防接種を実施しています。
中学生以上の方を対象に
1回3,500円(税込)です。
ワクチンの在庫がなくなり次第終了となりますので、ご希望の方はお早めに
WEBまたはお電話でのご予約をお願いいたします。
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- ( 内科・呼吸器内科・アレルギー)
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仙川駅徒歩1分
🍁-------------参考文献、参考元-------------🍂
・環境省
https://www.copjapan.go.jp/cop30/
・日本呼吸器学会
https://www.jrs.or.jp/publication/jrs_guidelines/20190401145926.html
